◆ “壊れた人形(ボット)”コッペリア
|メイン職業|〈施療神官〉《クレリック》|サブ職|〈戦司祭〉《ウォープリースト》
身長140センチほどの身体をヴィクトリアンメイド服に包んだ、少女姿の〈冒険者〉。髪型は藍色のショートカット。
回復職の中でも比較的重装備が可能な〈施療神官〉であるため、対霊防御性能を備えた金属製のメイド服〈ワーキングスーツ〉を普段から着用している。
レアモンスターがPOPする界隈で、延々と「狩り」を続けていた女クレリック。一切言葉を発することも無く黙々と機械的な動作で敵を殴り、ドロップを回収する、を繰り返していた。
その正体は、某RMT業者が使用していたBOTアカウント。人気MMOの例に漏れず、『エルダー・テイル』も、過去にRMTとBOTの跳梁を許してきた歴史があり、運営側の取り締まりは業界屈指の精度と厳しさであったものの、やはり完全に駆逐することはできていなかった。
人間と同じ視覚機能は持っておらず、データストリームとタグ、魂の色合いで周囲を認識している。たどたどしい話しぶりは「人形めいている」という印象をあたえることもあるが、元BOTとはなかなかわからないほど人間らしくなっている。
〈大災害〉後、現実世界のパリに相当する都市ヴィア・デ・フルールでカナミに拾われ、以降行動をともにする。エリアス同様、カナミとの出会いは大きな転機だった。カナミのことを「マスター」と呼び、カナミにだけはまるで本物のメイドであるかのように恭しい態度で接する。
元ネタは、バレエ作品『コッペリア、あるいは琺瑯質の目をもつ乙女』(Coppélia, ou la Fille aux yeux d'émail)に登場する「コッペリア」。